以前、NiceHashでマイニングしたビットコインの欠片を現金化する記事を書きました。
2020年末に200万円を超えたビットコイン価格は2021年になっても上昇を続け、本記事を書いている時で500万円前後になっています。皆様はこの価格はどう思いますか?

まだまだ上がるよ、2021年末に1,000万は行くよ

いくらなんでも上がりすぎよ、もうすぐ暴落するわ
といった意見があると思います。
企業の株式であれば、企業の利益に対する株価の比率(PER)や、資産に対する株価の比率(PBR)などで実態経済との関連性が参考にされています。
一方、ビットコインは裏付けとなる資産がありませんが、仮想通貨のマイニングに掛かる電気代が参考になるかもしれません。
そこで久しぶりにNiceHashでマイニングして現在の電気代から収益分岐点を調べてみました。
NiceHashでマイニング
注意事項
あくまで定点観測としての結果です。現在の価格を推測する物ではありません。
試行条件
マイニングにはグラフィックボードのGPUを使用します。使用しているGPUは以下です。
- GPU: GeForce GTX1060-3GB
- Tool: NiceHash 3.0.5.6
NVIDIA製のGTX1060は2017年頃の普及機クラスのGPUです。
片遅れも甚だしいですが、定点観測としては同じ環境でみた方が良いでしょう。
最新のGPUは電力効率が向上しているはずなので、より損益分岐点は下がると思います。
マイニング結果
12時間稼働させた結果は次の通りでした。
マイニング報酬
12時間でトータル0.00002215BTCがマイニング報酬として発生しました。
NiceHashでは報酬が0.00001BTC分を超えてからWalletに支払われます。
今回は12時間で1度報酬が支払われ0.00001432BTCがWalletに入っています。
残りの0.00000781BTCは未払いの報酬になります。
電力消費
一方の消費電力はコンセントで測るワットモニターで1.44kWhでした。
マイニング中は120W前後消費していたので、120W*12hで1.44kWhと妥当な数値です。
我が家で契約している楽天でんきでは、電気代は1kWh辺り26.5円になります。
そのため、1.44kWh分で38.16円になります。
損益分岐点は?
まとめると、NiceHashで12時間マイニングした結果は次の通りです。
- 報酬は0.00002215BTC
- 経費は38.16円(1.44kWh)
ここから1BTCに必要な電気代を計算すると、
38.16円 / 0.00002215BTC ≒ 172万円/BTC
となりました。
まとめ
以上から、我が家の型遅れのPCで172万円/BTCが損益分岐点となりました。
繰り返しますが、最新のGPUなら損益分岐点はもっと下がると思います。
現在のBTC価格が高いか安いかは人それぞれだと思いますが、
マイニングの損益分岐点がBTC価格よりかなり低いことは覚えておいた方が良いでしょう。
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